翻刻
出(いた)せしに依(より)格別(かくへつ)の御仁恵をもつて小麦|鶏(にはとり)るゐ種々(しゆ〳〵)異人(ゐしん)に
給わり猶(なほ)戦艦(せんかん)つくろひの義|上陸(しやうりく)のうへいたすべくむね
被仰付候ニ付魯西亜人|上陸(しやうりく)して湊(みなと)ぐちにおいてやふれ船を
しゆふくなすに其せつ船(せん)中より引(ひき)あげたる大砲(おほつゝ)五十二丁
その外(ほか)武器(ふき)諸道具(しよたうぐ)数多(あまた)ありといへり
◯下田浦との義は格別(かくべつ)大つなみにて人家(じんか)の損亡(そんほう)多(た)ぶん
なれば 上の御|徳沢(とくたく)をもつて諸民(しよみん)へ米銭(へいせん)あまたを給はる
こといとも難有(ありかたき)御めぐみならずや
国部類(くにふるゐ) 終