Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション6

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4322 (1) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 4322 (1) - ページ 18

ページ: 18

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【右丁】 さてきたのかた【北の方=貴人の妻の敬称】におほせられけるさ大しんこそ中 將をこはれつれとの給へはきたのかたさやうに こはるゝ事はうれしけれともこのほときよみつ より人をかたらひて候をはいかゝはからひ給ふへき とおほせけれは大しん殿の給ふたれもわかくて はおもひをし侍るなりわれらもむかしはおもふ 中をはなれしなりはしめはさこそおもへとも ほとへぬれはわするゝならひなりわかひめきみの 女御まうての時も大しんたちそひてもてなさん にたれかかたをならふへき中将殿世になき物より も大将殿にちかつきたらんはめやすきさま【見苦しくない、感じがよい様子】なる 【左丁】 へしこれにある物をははなれたりともゆめ〳〵 うらみ有ましとの給へはきたのかたもさも有なん とおほして中将殿をよひたてまつる中将かくとも しらすしてやかておはしけるにちゝはゝおほせ ありけるは御へんを大将こはるゝなりこのころ世 にもましまさぬ人をくしておはすもめさまし くおほしてあはれいかなる人もめやすきさま ならはいかはかりうれしからんとおもひしところに 大将のかやうにけいやく【契約…約束】あるこそうれしく侍れと の給へはやゝひさしくありておほせらるゝやう おさなきときこそおやの御はからひにてかへせひ