翻刻
【右丁】
うらみとはおもひ参らせ候はすたゝわか身のみこそ
うらめしく候へつゆしもともきえうせたへ候へとも
にんけんのならひおもふにかいなく候へはかくてこそ
侍らめたとへ大将殿とかくおほせ候ともさうなく
おひ出させ給ふなこれにすみへずはいかならんかた
山さとにもいほりむすひてしゝうとわらはと心やす
くおかせ給へやかてさまをかへてなき人のほたひを
もいのりわか身のこせをもたすかり候やうにはから
ひ給へ御身はとはせ給はすともすみ候はんするいほ
りを御かたみとおもひ参らせ候てなくさみ候はん
となきくときなき給へは中将殿これを御らん
【左丁】
して見めかたちのよきにつれて御心はへかやうに
うつくしくおはしますことよかなしきかなやいく
ほともなきよの中にものをのみおもふことのか
なしさよたちまち
にしゆつけ
とんせいをも
せはや
とそ
おほし
めし
ける