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りのつほねに人のこもりてゆゝしくしのひ〳〵
たるけしきありけれはあやしくおほしてこゝ
かしこよりのそき給へはくちきかた【「朽木形」…文様の名。冬の調度につける】のきちやう
つほねのうちにかけられたりみつく【見継ぐ…見守り続ける】べきやう
もなかりしにはしらのふしぬけのあるにかみに
てふさきたる所あり屋【建物】ふりて【古くなって】み給へはかさをく
りつる人なりみるにむねうちさはきて御らんす
れはしくれにぬれたるしやうそくひきちらし
ひめきみはれうらんのむらさきの御ふすまひ
きかつき御ぐしのゆくゑもしらすうちふし給
へり四十はかりなる女はうのきよけなるか御
【左丁】
してこれをならひのつほねへ参らせよとてたひ【賜び】
にけりさてまた中将殿はのそき給ふにすいし
ん【随身】ひろやりと【戸】をほと〳〵と【戸や物などを軽くたたく音を表わす語。とんとん。】たゝくにうへわらは【上童…貴族の子弟で、宮中の作法見習いのため、昇殿を許されて、側近に奉仕する男女の子供】た
れやらんとて出けれはしくれの時御かさ参ら
せ給へる人の御ふみなり参らせ給へと申せは上わ
らはとりてうちへ入
御かさの
ぬしの
御ふみなり
とて参らせ
けれは