翻刻
其(その)時(とき)歌(うた)を集(あつむ)る事おろからず不審(ふしん)なか引(ひき)歌(うた)多(おほ)し因(よつ)て其後(そのゝち)これを考(かんがへ)て新撰(しんせん)の歌仙(かせん)介世(かいよ)行(おこなは)る事は後歌仙集(ごかせんしう)序中(じよちう)に見えたり前後(せんご)の三十六介(かい)となりぬ今(いま)按(あんず)るに後(のち)撰(えらひ)し方(かた)尤(もつとも)委(くは)し取用(とりもちゆ)べし
○歌仙介の集撰者(しうせんしや)の姓名(せいめい)をしらさず近年(きんねん)児女(じぢよ)の
もてあそふ百人一首(しゆ)の書(しよ)の上層(じやうそう)に合刻(がうこく)して世(よ)に行(おこなは)る又
伝写(でんしや)の誤多(あやまりおほ)し余別(よべつ)に□本(せんほん)の写本(しやほん)あり