翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] - 翻刻

百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] - ページ 11

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【右ページ】   道成寺鐘(どうせうじのかね) 真那古(まなご)の庄司(しやうじ)が娘(むすめ) 道成寺(どうじやうじ)にいたり安珍(あんちん)が つり鐘の中にかくれ居(ゐ)たるを しりて蛇(じゃ)となりその鐘(かね)をまとふ この鐘(かね)とけて湯(ゆ)となるといふ 或(あるいは)曰(いはく)道成寺(どうじやうじ)のかねは今 京都(けうと) 妙満寺(みやうまんじ)にありその銘(めい)左(さ)の           ごとし  紀州(きしう)日高郡(ひだかごほり)矢田庄(やたのしやう)  文武天皇(もんむてんわうの)勅願書(ちよくぐはんしよ)道成寺(どうじやうじの)冶鐘(やしやう)  勧進(くはんじんの)比丘(びく)別当(べつとう)法眼(はうげん)定秀(でうしう)檀那(だんな)  源万寿丸(みなもとのまんじゆまる)并(ならびに)吉田(よしだ)源頼秀(みなもとのよりひで)合山(がつさんの)  諸檀越(しよだんおつ)男女(なんによ)大工(だいく)山願(さんぐはん)道願(だうぐはん)小(せう)  工(く)大夫(たいふ)守長(もりなが)延暦(ゑんりやく)十四 年(ねん)乙亥(きのとのい)  三月十一日 【左ページ】   灯台鬼(とうたひき)【燈臺鬼】 軽大臣(かるのだいじん)遣唐使(けんとうし)たりし時 唐人(とうじん)大臣(だいじん)に唖(おし)になる薬(くすり)をのませ身(み)を彩(いろど)り頭(かしら)に灯台(とうだい) をいたゞかしめて灯台鬼(とうだいき)と名(な)づくその子(こ)弼宰相(ひつのさいしやう)入唐(につとう)して父(ちち)をたつぬ灯台鬼(とうだいき) 涙(なみだ)をながし指(ゆび)をかみ切(き)り血(ち)を以て詩(し)を書(しよ)して曰(いはく)   我(われ)元(もと)日本(につほん)華京客(くはけいのかく) 汝(なんぢは)是(これ)一家同姓人(いつけとうせうのひと)   為(こと)_レ子(なり)為(おやと)_レ爺(なる)前世契(ぜんぜのちぎり) 隔(やまを)_レ山(へだて)隔(うみを)_レ海(へだて)変生辛(へんぜうからし)   経(としを)_レ年(へて)流(なみだを)_レ涙(ながす)蓬蒿宿(ほうかうのやど) 遂(ひを)_レ日(おひ)馳(おもひを)_レ思(はす)蘭菊親(らんきくのしん)   形(かたち)破(たきやうに)_二他郷(やぶれて)_一作(とうきと)_二灯鬼(なる)_一 争(いかでか)皈(きうりに)_二旧里(かへりて)_一寄(このみを)_二斯身(よせん)_一