翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] - 翻刻

百鬼夜行 3巻拾遺3巻. [2] - ページ 25

ページ: 25

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【右ページ】   大座頭(おほざとう) 大座頭(おほざとう)はやれたる袴(はかま)を穿(はき) 足(あし)に木履(ぼくり)をつけ手には杖(つえ)を つきて風雨(ふうう)の夜(よ)ごとに大道(だいどう)を徘徊(はいくはい)す ある人これに問(とふ)て曰(いはく)いづくんかゆく答(こたへ)ていはく いつも倡家(しやうか)に三 弦(げん)を弄(ろう)すと 【左ページ】   火間虫入道(ひまむしにうだう)【火間蟲入道】 人生(じんせい)勤(つとむる)にありつとむる時は匱(とぼし)からず といへり生(いき)て時(とき)に益(ゑき)なくうかり〳〵と 間(ひま)をぬすみて一 生(しやう)をおくるものは 死(し)してもその霊(れい)ひまむし夜入道(よにうだう)と なりて灯(ともしび)の油(あぶら)をねぶり 人の夜作(よなべ)を さまたぐると なん 今 訛(あやま)りて ヘマムシと よぶは へとひと 五音(ごいん) 相通(さうつう)也