翻刻
【右ページ】
屏風(べうぶ)闚(のぞき)
翠帳紅閨(すいてうこうけい)に枕(まくら)をならべ
顛鸞倒鳳(てんらんたうほう)の交(まぢはり)あさからず
枝(ゑだ)をつらね翼(はね)をかはさんと
ちかひし事も侘(あだ)となりし
胸(むね)三寸の恨(うらみ)より
七尺の屏風も猶のぞくべし
【左ページ】
毛羽毛現(けうけげん)
毛羽毛現(けうけげん)は総身(さうみ)に
毛(け)生(お)ひたる事 毛女(もうぢよ)の
ごとくなればかくいふか
或(あるひ)は希有希見(けうけげん)とかきて
ある事まれに
見る事
まれなれ
ば
なり
とぞ