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コレクション: 春画資料

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 211 B (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 211 B (2) - ページ 20

ページ: 20

翻刻

はかの/大屋(おゝや)の/息子(むすこ)うら/口(ぐち)より/忍(しの)びけるふぜいあるよしを知らせける/程(ほど)に たしかに/様子見届(やうすみとゞ)けたく/思(おも)ひ/我養子(われやうし)と/心(こゝろ)をあはせある/時(とき)又/泊(とま)り がけに/在郷(ざいごう)人あきなひに/行(ゆく)とて/家(いへ)を/出暮(いでくれ)あひ/過(すぎ)にしのびて/店(みせ)の /戸棚(とだな)にかくれ/夜更人(よふけひと)しづまりてそろりと出/閨(ねや)の口へよりそひ/立聞(たちきゝ) せしに/寢(ね)もの/語(がた)りの/声(こゑ)ひそ〳〵しけるあいださてこそと思ひ/壁(かべ)に /耳(みゝ)をつけて/聞(きく)に/女房(にようぼう)の声にて/亭主(ていしゆ)けふとまりがけに/商(あきな)ひに/行(ゆき) けるいつ/帰(かへ)るべきもしれずとて/夜前(ゆふべ)ふたつ/交(かし)ける/後(のち)のはあきはて けれどもいやと云はゞ/気(き)をまはし/侍(はべ)らんかとおもひ/是非(ぜひ)なく/入物(いれもの) /貸気(かすき)になつて/外(ほか)事おもひ〳〵ようやく男に/埒(らち)あけさせぬ/今宵(こよひ)そ さまと/寝(ね)て/是(これ)にてはや/四度(よたび)なれども/腠(あく)事はさておきはやく/埒(らち)の /明(あく)がのこりおゝしかまへて/是(これ)ぎりにてはすまさぬぞへなど/云(いひ)てせか