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コレクション: 春画資料

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 211 B (2) - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 211 B (2) - ページ 25

ページ: 25

翻刻

さずして/長持(ながもち)の/錠(ぢやう)をあけ/中(なか)へ/何(なに)やらん/入(い)れぬる/音(おと)し/侍(はべ)るさて/灯(ひ)をともし ける/間裏(あいだうら)の/口(くち)そこらの/戸尻片隅(とじりかたすみ)までねんごろに/見廻(みまは)しけるに/別義(べつぎ) なし/扨(さて)は/長持(ながもち)へ入れたるにうたがひなしと/思(おも)ひやがて/長持(ながもち)の/鍵(かぎ)を/腰(こし)に つけ長持の錠は/何(なに)とてあいてあると/問(と)へば/着物(きもの)とり出すとて/明(あけ)たりと いふさても/由断(ゆだん)なる事やと/其侭錠(そのまゝぢやう)をぴんとおろし/女房(にやうぼう)にも/何(なに)こゝろ つかぬ/体(てい)にもてなさん/手立(てだて)に/閨(ねや)へよび/今宵(こよひ)われ等/在郷(ざいがう)にて/山賊(おひはぎ)に あひ/金子(きんす)のこらず/取(と)られ/生(いき)がひなき/身(み)となりぬ/明(あけ)なば/家(いへ)をもしまひ /其方(そち)とも/別(わか)れ〳〵にならずはなるまいかと思へば/残(のこ)り/多(おゝ)や/夜(よ)の/明(あけ)ぬ/間(ま)の なごりをしみにとて/寝間着(ねまき)のまへまくりあげさしあてけるに/宵(よひ)のほどより /四度五度(よついつゝ)も/交過(とりすぎ)たるあとならん/其処(そこ)ら/一(いち)めんにぬる〳〵としてわけ なしこれは/何(なに)とてかやうなるぞト/問(と)へば女申ける/今宵(こよひ)はさびしさの