翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

鬼子宝 3巻 - 翻刻

鬼子宝 3巻 - ページ 3

ページ: 3

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扨も鬼市はす百年の あいだおく山にすみけれども きん年?つよく 御せいとう たゝしくまこと にいつくか鬼の すみかなるらん と いふ歌の【草も木もわが大君の国なればいづくか鬼の棲なるべき 太平記 巻第十六「日本朝敵の事」】 あり さまにて山〳〵 たに 〳〵 まで も 御 じん とゝ の いたらざる 所なくその上 きん年みせ 物師といふもの ありて何かなめづらし きものをみ出さん とみ山ゆふこくのころなく たつねもとむるゆへさすかの 鬼市も大江山のすまひも なりがたくなりければいまは 人ざとへいでゝいかなる身にも なるつもりなれともおそろしき おにのすがたてはつまらぬゆへまづ つのをもぎさかやきをそりほんだに かみをゆいければなか〳〵よいをとこ ふりになりけるしかし 本田にかみをゆふを どふしてしつたやら ときをりくも に ても のり あるい て み お ぼへし もの か 【鬼市の台詞】 これは とんだいきな ふうになつた わへこれからむさし のくに江戸へ出て たんばや鬼市とこじ つけよう しよせん山おくにこけ おしみをしても おにてはくへぬ これから 江戸で 人になり ませう