翻刻
【右丁】
●石へ穴ヲ明法
山査子(さんざし)ノ粉一つまみ石へ穴ヲ明たき所ニ置灸すへて
䗜蜒ヲ竹の先ヲ錐(きり)の如く削り此先へ䗜ヲ指テ日ニ干付テ
是ニてもむなり
●幾夜も不眠法
鷂(ハイタカ)の尾を黒焼ニし水ニて解臍ニ入上ヲ糊ニて紙ヲ張置べし
「濟」 ●闇夜眼見ル法
梟根を黒焼ニし粉ニして萍(ウキクサ)の汁ニて解目ニ付べし見ゆる也
●銀箔錆ズ
箔下ニ鶏卵の白ミ引其上ニ銀箔ヲ置又上へも白ミヲ引テ吉
●雷ニ中リシ蘇生ス方
【左丁】
降真香(こうしんこう)ヲたきて全身ヲ薫べし甦(よみかへる)なり又法ニは
紫藤香(しとうこう)ヲ懐中スべし
●鯨髪ヲ付鱘
竹の筒の中へ鮫のからの削 屑(クズ)を堅ク搗入木ニテ堅ク口ヲシ
筒ともニ釜江入久鋪ゆでゝ取出シ中の鮫とろりと解ケ
たる時本石の灰ヲ交そくいへらニて交つぐべし
●うるしヲ離ス法
サハカニヲ入ユデレハ離ルヽ也
●膠(にかわ)ニテ鑓ヲ離ス法
茄子ヲ摺つぶし付置べししばらくしてのちニは
はなるゝ物なり