翻刻
【右丁】
頭と両足を切捨夫ゟ丸の侭鍋ニ入上酒ニて
得と煑候得者骨こと〴〵と能はなれ申候
夫ゟ取出シ能々骨ヲ取捨身ニして此中へ
大白砂糖ヲ加へ夫ゟ能々摺て錬薬の如くニ
成たる時さまし置て丸薬ニする也
小石川小十人丁ニ而
●労症之妙薬 弐番鑓大御番組頭上田三左衛門殿
文化十三戌年二月廿八日口傳ス
土用中極大暑の日ニどじやうヲ求中ニも
至而精分強きヲ天火ニて干付ル是ハ生キ
たるどぜうゆへはね候間深キはね出ぬ
物ニ入置干殺シ極大暑の日ハ一日ニ而夕方ハ
能干ル也尤一ト時も干付候へは死候間夫よりハ
板の上抔ニ而干べし且又右どじやう脊ニ星
【左丁】
の府有ハ悪し真どじやうとて脊ニ府星
なく色黒きキ方が吉是ヲ能干付上ケ候ハヽ
土器ニ入目ぬりいたし針かねニ而十文字ニ結ひ
黒焼ニして細末ス是ヲ病人から腹の時
みゝかきニ五ツさゆニて飲む又しばらく過而
給物ハよし尤労症も至而おもき
病ニ成候てハ印なし初の内ニ用候得ば
全快相違なし 又方松平備前守二万石駿河藩の
上屋敷ニ居いし若林秀悦名灸有
●瀬戸物ヲ張子ニて拵る法 水けニハ数日漬置候ても
不苦候但あつきものハ
不入候事
真ニよりさきたるキ紙ニ而上ハ張迄数へん張立尤渋せんニして
仕上ケハ唐の土ヲ以白ク塗上ケ能干上ケて夫ゟあいにて絵ヲ書
ひきの油ヲとかしてはけニて引也