翻刻
【右丁】
●百柚湯(ひやくゆとう)の法 文化十三子年三月四日大御番
二番組与頭榊原九右衛門殿ゟ
傳授請之
柚の数百大小の構なし丸の侭ニてよし
カンシヤウ目方拾匁一杦の皮割シテ拾匁
右三種麻か木綿袋ニ入風呂の中へ
初メより入焚火ニてせんし候事
但冬至の日より三廻り入湯スべし
又ゆヲ立ぬ時は此中の薬袋ヲ引上ケ
蓋の上ニ置又候わかす時ニ入る也
功能手足真ンの痛 打身 くじき
婦人月々厄不巡り
【右丁】
●解毒丸(げどくぐわん) 同人ゟ請之
大毒虫さしたるニ吉
大食しやうニ吉
御医師高弐千石久志本左京殿宿所は
市谷加賀屋敷也施薬ニ被下之候間
玄関ニ行可願三粒ツヽ被下候得共旅立
いたし候者えは五粒ツヽ被下之也
但食あたり又毒虫のさしたるニハ
一粒ヲ半分削り給る残半分ハ削りて
とき毒虫のさしたる所へ付テよし
立所ニて全快する事神妙也