翻刻
【右丁】
●石とふろふ木にて拵る法
春日形 雪見形成とも思ふまゝに木にて拵へ
仕上り候はゝ右の木え鳥ヲ取もちヲ一面に村なく
ぬり付是えまりばぢやりヲみかげ色に合セ
置是ヲふりかけそろ〳〵と能おし付て
日に干上ケべし四季とも庭に而雨露霜
雪等に當り候とも落る事なし
●根たば合せる訳
是は何之無益之事なり併御用に而御ためし
有之時牢屋敷え御指掛り御硎師竹屋喜四郎
其外渋谷助五郎角野藤次郎等も壱人ツヽ
罷出ねたば合候得共何之せんも無之事之由
【右丁】
是は何之事もなく剃刀ヲ硎ける刃返りヲ手
合せして拂落スト同利也又は上仕上ケかんなヲ
硎候節先キヲいさゝか一寸と合せどに而刃先斗
そつと急になでる利と心得テよし
右之趣文化十三子年三月七日於 御城に竹屋
喜四郎へ尋候処右之通申聞候間記置候事
尤ねたば合候へは首ヲ討候時のんどの皮切り
残らず能切落ス物也併太刀取の者手中
定り事なれたる切手には根たば合セルニ不及候
●せいぶんよわき人に持薬 ねあせ出るに吉
にんにく皮を去りて三ツ くるみ壱合各能割テ
黒ごま一つかみ何れも三味とも能すり白砂糖