翻刻
【右丁】
●せんきの妙薬 文政三辰年正月十六日
信州ゟ来る餅舂久治傳之
正月十六日 六月十六日 七月十六日年内に此三日
そばこ上々ヲゆにいたし吞べし根切妙薬也
但六月十六日は晝九ツ時に限テのむべし
正月ト七月十六日は其日の内なれば吉
●髪の毛黒くする方
瓜の葉をもみて此汁ヲ付る黒く長く成也
●小児頭瘡薬幷大人ほつぱん草類疾氣有に薬
白ハス花蔭干焼心各當分甘艸少シ入 春田小兵衛殿傳
右三味能せんじ出シ湯茶の代りに常々三廻り程も
【左丁】
吞べしいつとなく直る翌年ゟでき不申候
但小児えはかんぞう少余慶入るテ吉
●疾の妙薬 大御番八番組与頭酒井但馬殿組也
春田小兵衛殿傳之
文政三辰年二月晦日
しつでき初メならば蕗の根か又は
けいぼうはいどくさんヲ一廻り
為給置夫ゟ跡に而細末いわう壱匁同せうのふ壱匁
焼たる玉子一ツきみ斗ヲ取能交ぜ合せ夫より
白しぼりごま油にて能ねり吹出物えよく〳〵
すり込べし不残すい出ス依之古キ草物成とも
若ス【しかず】也三廻り程湯水遣ふ事無用の事
三廻りも立候はゝ白水ヲ湯にわかして
洗ふて吉少シも追込心遣ひ無之事