翻刻
骸帷朽墳下 英名世称賢
葛上四郎治殿
₍在世の内約束能由唐もろこしを贈られて)
美しくきゆるは雰のてがら可奈
哀弟源寿泣血百拝
₍藤田祐甫殿)
川面隆利士の行ひ数度の堪忍者文道
にして智尓叶ひ孝に叶ふ其止事を
満たさるに及ひ大敵を恐れさるは多
らきㇵ武道尓して勇尓叶ひ忠尓叶ふ
命を爰/漢字(ここ)尓止め事跡を人口千里に
送る兼備の英名不朽尓して万世尓輝
く治平の今文武両道の達士嗚呼
能く咲てよく散る花王/漢字(はなは)しら奈
善庵楚汁 拝
₍坂井順右衛門)
さりとㇵ是非なき 御事なれと世に御暮の
春きまし楚
蘭の香 やいろいろ艸の華乃中
思 齋
₍山下仲八)
生者必滅と聞な可ら川面隆利の尺こと
し者こち三と世の仲秋故有多賀谷
何某を討果しと母/漢字(も)尓伏剣及ひ給