翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 10

ページ: 10

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さるはまいばん 乙ひめが方へ かよへどもけふも しまひあすも やくそくといつて ちよつとかほを 見る事もなら ずこれはがつてん のゆかぬ事と いろ〴〵くふう をめぐらしわかい ものゝくらげに ○印【金銭】をねぶらせ どつこいと せうちさせて 乙ひめがやうすを きけばくらげは たちまち金に めがくれこのころ 乙ひめはうらしまと いふいろきやくが できちうや あげづめなりと いろ〳〵に おふをしつけて【大おしつけで?】 わざときを もたせる 〽ようごせへやす  わたしがのみこ  みやしたこんやは  むしをこらへ  てはつめう  だいと【初名代と】  なされまし  おまへもさる  きやく人た  ものを 〽おれも  さる  お方  さま  と  いつ  てはすまふばて【相撲場で】  とをつたものだてめへはたらきしだ  いでせんじゆのちや屋くらいはかつて  やるはなどゝあとの手を引  かけ  て  おく  今時  の山  だし【田舎から出てきたばかりの者】  には  ゆだんがなる  ものしやァねへ 【初名代:一人の遊女に二人以上の客から指名がかかった時に、新造(若手の遊女)が代理でどちらかの客の相手をすることを名代と言う。初名代は始めて名代を務める事だろうか。挿し絵中央の娘は「蜆」とあるので禿から新造になったばかりのおぼこのはず。コマ7参照】