翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

扨 蜃気楼(しんきろう)の二かいといつぱ【=言えば】 廿五けんの長らうより 廿じやうの一 ̄トざしき ろいろ【呂色:黒】の長もちにつみ上げし ひちりめんの三つふとんは あかきにくろきうち まぜてさんごじゆ【ここからかすれを別資料で補う】 とりのくがん【ママ、くろんぼう?】 ぼうもしたを まきせいかいなみ【青海波】 のはりつけはめなみ【かすれここまで】 おなみの中をやわ らげ水ももら さぬ中なれば又 水くさき ゑんも有 なまくさい 中の兄弟ふん みでないものゝ ほねなます すいたすだこに いやな鯨(いさな)? みはきり うりの まぐろの ごとくすいてう こうけいに二つ ならべし なみまくら こゝに中ざし きの客人はこよいひとりねと みへてとこの内にまぢくさと してゐるこれらは 女郎に むか れて ばか なかねを つかふゆへばかの むきみ などゝあだ なをつけら れるゑてかういふ きやくのくせにとをつた ふりをしてかれが所は どうてもこよいからほかの きやくをだいじにしろなどゝ 女郎をわきへやつてそのくせ よぢう【夜じゅう】まちかねてよの あけるまでひとりねをする 是がこの さとのあはびの かた思ひなり いし  なぎ    曰 〽いつそすか  ねへ ヨウ      わつちは  おいらんに にて ゐる から  こゝへはいつ てッ しよ に【一緒に】  ねろ とい はつしやる  あり か 鯛(たい)の心     いき で       おすねへ 【鮑】 〽アヽ  いつて  やつて  もう  くる  はつだ     が  さきの  とこに しりはおちつかぬ  はづだきたぞ〳〵  ヘイ又となりざしきだ 〽又たいのめうだいには  いしなぎをだすこと  あり今もしだしやで  むきてたいのすい物  とみせかけるはこの  ゐんゑんとしら  うをなり 【三つ布団:吉原の遊女が使う三枚重ねの敷布団。】