翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 15

ページ: 15

翻刻

月にむらくも くじらにしやち うら島乙姫が ひすいゑんわう【翡翠鴛鴦】の ちぎりもかの さるといふしやまが【邪魔が】 はいりくる ばんも【来る晩も】〳〵あしく すればないしよ【内所=遊女屋の事務所】の きこへもあしく しよせんひと きやうけん かいて【ひと狂言書いて】□る【さる】を つき出して しまふつもりに して だれにも かれにも よく すいつく たこのと いふ女郎を みたてさる にいろしかけ にさせる そうだん にする 【翡翠鴛鴦:男女の契りが固い様子。鴛鴦はオシドリのこと。鴛がオスで、鴦がメス。常に夫婦一緒にいる鳥だと思われていた。それと同じで翡翠はカワセミのことで、翡がオス、翠がメス。夫婦セットで翡翠という生き物だと思われている。】 【うら島】 〽おまへたこの せうで すいつき なさる から ソレ ろうかて【廊下で】 ちよいと 小あたり はせう ちだ  ろう【承知だろう】 【たこ】 〽たまをやつ たりしやく つたりする 事は たこ だけ にゑ て もの で おつす しかし わたしやァ どうしても おさ さ□ よ 【乙姫】 〽ぬしのほんの手でかいてみ なんしちきに【じきに】ふいとのつて くるはしれた事でおつす