翻刻
さてかのたこは
いひあはせたる
ことくさるがてうづに
行しかへりを
みすましあき
ざしきの
くらやみから
ひよいと出て
【ここからかすれを別資料より補う】
さるにひつたり
すいつきければ
さるはたちまち
くびすじもと
からじは〳〵と
なりその
【かすれここまで】
のろくなる
事きぬけの
ごとし
【たこの台詞】
〽わつちが
きやく人は
はやがへりで
とうにかへつて
しまつたから
わつちがざしきへ
おいでなんし
おとひめさんに
しれたらその
時の事で
おつす
【ここからかすれを別資料より補う】
〽おいらがけいせいはよいからよあけまで
ついにきたためしがないからこんやは
はめをはづしてしやれる事だなどゝ
さるそうをうにかきかける
【かすれここまで】
【猿の台詞、たこのに吸い寄られて】
〽だれだ〳〵
なんだ たこだ
たこで はなを【蛸では尚】
こたへ られぬ