翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - 翻刻

竜宮苦界玉手箱 : 3巻 - ページ 21

ページ: 21

翻刻

【全体にかすれが多いため別資料で補う】 うらしますでに一月あまり いつゝけをしたがいふ女ほうに ならふせうといふわけになり しゞうの事をはなしあふと しきりにふるさとがこひしく 内の事があんじられ 一 ̄ト まづふるさとへ立かへり うちのしゆびを つくろひそう〳〵 むかひをよこす べしとやくそくして りうぐうのちを 立いてんとせしとき 乙ひめ又あふまでのかたみとて 一つの玉手ばこをあたへかならず はこのふたをひらき給ふなといましめける まことやせうべつりくとほとけもいましめ 給ひしがたのしみつきてかなしみきたる りうぐうのけいせいに 日本のきやくのきぬ〳〵 なればわかれをおしむこと    八日の    七夕の    ごとし 〽さあらばはこを  おわたし申す  やァらおなごりおしや     あな?たこそ 〽玉手ばこを もつたしん そうはきつい 三ばさう【三番叟】    と     もの      だ それよりうら島は 又かのたいのものゝかめにのり いつしかふるさとへつきけるかさすが 一月あまりのおつゞけにわがやの内も しきいがたかくおづ〳〵としてやう〳〵 内へはいればコハいかにわがやと思ひしも いゑのつくりかはりてしらぬ人のみゐたりければ これはふしぎとだん〳〵やうすをきけば一月と 思ひしはすでに三百五十よねんめにて ふるさとへ立かへりうら島七世の やしい子【やしや子】にあひせんぞのなのり合を した所がどうもつまらぬものに なりあまりがてんがゆかぬゆへ かの乙ひめにもらひし玉手ばこを ひらひてみれば中には三百五十 よねんが間のあげ代のそう かんぢやうのかき出しあり 一年千両つゝにしても 何百万両といふしやつ金 中〳〵口にはゞつていわれず しらぬしそんにまて ほしなきしやつきんを しよはせしとうらしま はつと思ふやいなやたち まちはくはつのぢいさまと なり三百七十よさいの   おきなとなりしぞ      ふしぎなれ 〽玉手ばこをわたした  しんぞうを三ばそうのやうだと  思つたがどうりでおれまでおきなに             なつた