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きたのかたれいならぬ御心ちまし〳〵てあた
る月には何の御いたつき【病気】もなく御さんのひ
もをとかせ給ふとりあけ御らんすれはま
ことに玉をのへたることくなるわかきみにて
そおはしましける父母の御よろこひかきりな
くめのとかいしやくの人えらひてあまたつけた
まひいつきかしつき給ふことかきりなしかく
てあけぬくれぬとそたて給ふほとにはや
五さいにもならせ給ふ御はかまきせ給ひて
てんしやう【殿上=昇殿】せさせ七さいにてうゐかうふり【初冠】
【左丁】
ありてしゝうのきみ【侍従の君】とそ申たてまつりける
そのゝちわかきみの御つきにひめきみいくき
させ給ふこれもいつきかしつき給ふことわかき
みにもおとらせ給はすせいたんにしたかひて
御かたちひかるやうにそみえ給ふ抑この大納言
殿の御家にちう代【重代】つたはりたるてうほう【重宝】
にひとつのすゝりありこのゆらいをつたへきく
にむかしみけこの大将の御ちやうしにかまたり【中臣(藤原)鎌足】
の大臣と申おはしますちよくめいをうけたま
はりているか【蘇我入鹿】の臣と申けきしん【逆臣=主君に反逆する家臣】をほろほし