翻刻
さけのないとくりとかけて 【酒のない徳利】
はりこのすゞととく 【張り子の鈴】
ふつてもおとがせぬ
矢口の戦死とかけて
てじなのまくらととく
心はふなぞこに穴をあける
【矢口の戦死 : 太平記より。南朝側の武将の新田義興(義貞次男)が多摩川の矢口の渡を渡る時、底に穴をあけた船に乗せられ沈みかけるなか、両岸からは矢を射かけられ陸に戻れず戦死する。】
【江戸時代の箱枕は、挿絵のように下の土台の箱の部分の底面に丸みを持たせた船底型が多かったらしい。手品のタネを仕込むために底に細工したという意味ヵ】
はやいたけのことかけて
二十四かうの一人ととく
心はもうそう
【二十四孝 : 孝行をした二十四人をまとめた中国の書物。】
【孟宗が母の為に真冬の雪の中たけのこを探した逸話から孟宗竹の名が付いているので、なぞかけとしてどうなのか?】
糸目の切た凧とかけて
かぢをうしなつた舟ととく
どこへ行かわからない
【左ページ・白紙】