東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

新板なぞなぞ合 - 翻刻

新板なぞなぞ合 - ページ 12

ページ: 12

翻刻

江戸まへのうなぎやとかけて  女郎のあしととく   心はたびかない 【ウナギ屋のたびがないは旅ウナギでない・遊女は足袋を履かない習慣なので足袋がない】 【日本国語大辞典によれば、旅ウナギは江戸前に対して他の地方から仕入れてきたウナギのことで、味が悪く二級品とされた】 きつねのおならとかけて  しやうじんののしととく 【精進の熨斗】   心はこんぶう 【一般的な熨斗はアワビだが、精進の熨斗なので昆布だ、の意】 ふじの下りくちとかけて  おぼこのしゆつせととく   心はすばしり 【ふじの下りくち : 富士山の東側の登山口の須走】 【おぼこの出世 : 出世魚ボラの呼び名のひとつ。オボコ→スバシリ→イナ→ボラ】 かけひとかけて 【掛樋】  ひさうのうゑ木ととく 【秘蔵の植木ヵ】   心はみづをかける ばかのいろきちがいとかけて  大工さんととく   いろ〳〵にきどる 【木取り : 用材として材木を切ること。特に、丸太から角材をつくること】 口さきのうまいげいしやとかけて  なまゑひととく   心はころびそうに見へてもやうゐにころばぬ 【なまゑひ : 生酔い。酔っ払いのこと】 上手なしやうぎ【将棋】とかけて  どく【毒】ととく   きゝめがはやくわかる 【効き目=駒の有効性を熟知しているので最短の詰手がわかる、の意】 せつたとかけて  はしととく   心は下に川がある 【せつた : 雪駄。草履の裏に皮が貼ってある】