翻刻
きつねがちうしんに入道さつそく
金時方へかけ付ほかのもの共は
みないひつけをまもりおの〳〵
かせぎ候所たぬき一びき
のらねことこゝろを合せ
古寺にておしやうに
ばけだんぎいたし
かやう〳〵のおこなひ
とてもいけんも
きくものならず
何とぞおたいぢ
ねがひますと
ありければ金時
うなづきたいぢ
するはやすけれども
われらがゆく事を
さとりなば風をくらつて
にげんはひつぢやう
〽イヤそれにこそ▲
▲
はかり
ことは
みつ
なるを
もつて
よし
とす
▼▲
【左ページへ】
▼▲
モシ
かう
〳〵と
さゝやきて金時に
あひづをさだめ
さてきつねはたぬきの
いちだんうへをばけて
ごしやうねがひのぢゝいに
いでたち五寸くぎ二三十本
よういなしさてだんぎまつさいちう
まづいつぽんのくぎをぐいとさせばおしやう
かほをしかめけるゆゑさてこそとそろ〳〵
はう〴〵へさしてまはりじぶんはよしとあひづ
をすればまちまうけたる今金時くされた
えんげたうちやぶりぬつといでたるいきほひに
にげんとするねこまたをさそくのきつねがはやなはに
いましめたぬきおしやうもばけをあらはしにげんとすれども 次へ【□囲み】
【右ページ 下】
〽ばかす〳〵と
おもひのほか
かへつて
わいらに
ばかされしか
ヱヽむねん〳〵
〽たぬきで
ござる
ほういん
さんでは
ない
おしやう
さんだ
【左ページ 下】
〽ダアヽ
と
いへぬ
から
にやアヽ
は
どう
だ
〽もはや
のがれぬ
■【じ】んじやうに
あし
まはせヱヽ