← 前のページ
ページ 1 / 1
次のページ →
翻刻
【上段】 【中段】
十月の二日は
至て吉日にて
二十八宿の虚宿に 〽よいゆり
あたり時は亥の刻 サアゲ
なれば ヤア
仏説(ぶつせつ)には 引
此日(このひ)この時(とき)の
地震(ぢしん)を
帝釈動(たいしやくのゆり)と
申て 〽ヤイ〳〵なまづまけて
くれるなたのむぞ〳〵
そのしるし 〽だがもちつと
やんはりやんなせへ
大吉なりと またうごくと
こまりやす《割書:ゼ》
ふるき書(ふみ)に
〽かしまさま
ありしとかや こゝは一ばんふつて
ゆつてくだせへまし
〽いや〳〵おれがいづもへ
なまづめを いつてきゆうとおもつて
はなしうなぎの そこへでると
ぬら蔵をゆり このしまつ
くづしたる いごの
金(かね)の みせしめ
口(くち) かんねん
あげ しろ
ウヽン
〳〵〳〵
〽まんざい
らく〳〵
おかしな君た
ねへ
【下段】
〽ゑんやらヤ《割書:ア》〽ヤ《割書:ア》引 〽ゑんまの子ノ
ヤア引
〽ドツコイ
そううまくは
いきやせんわしも
ぬらくらしねへ
やうにやけばで
はいをつけ
てきた
は
〽ヤア
ゑんまの
子があの
なかへまちつて
ゐやがる
ヤヘ