みんなで翻刻ver1

コレクション: STAGE7

しばらくのそとね - 翻刻

しばらくのそとね - ページ 1

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翻刻

雨(あめ)には        野(の)じゆく  困(こま)ります【三升紋】  しばらくのそとね                     市中三畳                       自作 東医(とうい) 南蛮(なんばん)|骨(ほね) 接(つぎ)|外科(ぐはいもやう)【科の振仮名「りやう」か】日〻(ひゞ)発(はつ) 行(かう)|地震(ぢしん)出火(しゆつくは)の その間(あいだ)にけが をなさゞ るもの あらん や 数(かず) 限(かぎ)り なき 仲(なか)の 丁(ちやう)先(まづ) 𠮷原(よしはら)が 随市川(ずいいちかは)つぶ れし家(いへ)の荒(あら) 事(ごと)に忽(たちまち)火事(くはじ)に 大太刀(おほだち)は強(つよ)くあたりし 地(ぢ)しんの筋隈(すぢぐま)日本(にほん)堤(づゝみ)の われさきと転(ころ)びつ起(おき)つかけ 《?:の》ぼしきやつ〳〵と騒(さは)ぐ猿若(さるわか)町 芝居(しばゐ)の焼(やけ)も去年(こぞ)と二度(にど)重(かさ)ね鶴菱(つるびし) 又灰(またはい)を柿(かき)の素袍(すほう)は何(いづ)れも様(さま)なんと 早(はや)ひじやござ【厶:ござ】りませぬか実(じつ)に今度(こんど)の大(たい) 変(へん)は嘘(うそ)じやござ【厶:ござ】らぬ本所深川(ほんじやうふかがは)咄(はなし)は築(つき)地(ぢ)芝(しば) 山(やま)の手(て)丸(まる)の内(うち)から小川町(をがはまち)見渡(みわた)す焼場(やけば)の赤(あか)ッつら 太刀下(たちした)ならぬ梁下(はりした)に再(ふたゝ)び鋪(しか)れぬ其為(そのため)に罷(まか)り出(いで)たる某(それがし)は 鹿島太神宮(かしまだいじんぐう)の 御内(みうち)にて磐石(ばんじやく) 太郎礎(いしずへ)けふ 手始(てはじ)めに 鯰(なまづ)をば 要石(かなめいし)に て押(おさ)へし上は 五重(ごじう)の 塔の九(く) 輪(りん)はお ろか一厘(いちりん) たり共 動(うご)かさ ぬ誰(たれ) だと思(おもふ) アヽつがも 内證(ないしよ)の 立退(たちのき)芸(けい) 者(しや)の鐧(かん)酒(ざけ) 焼(やけ)たつぶれ た其中(そのなか)で 色(いろ)の世(せ)かいの繁(はん) 昌(じやう)は動(うご)かぬ御代(みよ)の 御恵(おんめぐみ)ありが太鼓(たいこ)に鉦(かね) の音(おと)絶(たへ)ぬ二日の《?:大せ》が き等ヽつらなつて坊主(ぼうず)