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コレクション: STAGE1

越後地震口説 - 翻刻

越後地震口説 - ページ 4

ページ: 4

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骨(ほね)うち砕(くだ)き。なきつ叫びつ助(たす)けて呉(く)れと。呼べ どまねげと遁(のが)るゝ人も。命(いのち)|大事と|見向(みむき)もやら ず。覚悟〳〵とよばゝりながら。西(にし)よ東(ひがし)よ|北南(きたみなみ) よと。思(おも)ひ〳〵に|逃行(にげゆ)くさまは。実(げに)や|叫喚(きょうかん)|大叫(だいけう) 喚(かん)の。責(せめ)もこれにはよも劣(おとる)まじ。見るも中〳〵 骨身(ほねみ)に徹(とふ)る。今(いま)は|此世(このよ)も滅(めつ)して仕舞(しまふ)。大の 三災(さんさい)起(おこり)し成(なる)や。または|奈落(ならく)に沈(しずみ)もするか。 いふもおろかや語(かたる)もなみだ。急(いそ)ぎ|祈祷(きとう)に湯(ゆ)の 花(はな)などゝ。切(せつ)な|念仏(ねぶつ)を唱(とな)へて見ても。何(なん)の験(しるし)も あら恐(おそ)ろしや。|昼夜(ちうや)動(うご)きは少(すこ)しもやまず。凡(およそ) 七十五日が間(あいだ)。肝(きも)も心(こころ)もどうなることゝ。|親子(をやこ)|兄弟(けうだい) 顔(かほ)|見合(みあは)せて。共(とも)に|溜息(ためいき)つき居(ゐ)るばかり。|御大名(おだいめう) には|村上(むらかみ)|芝田(しばた)。|与板(よいた)|長岡(ながおか)|村松(むらまつ)|桑名(くわな)。|会津(あいづ) |高崎(たかさき)まだ|其上(そのうへ)に。|御料(ごりやう)|御陣屋(ごじんや)|旗本衆(はたもとしゆう)も。