翻刻
かくてなみ風しつかにて” 舟はほんてうつの国や” なん
はのうらにつきしかは” ちよくしはならの京につ
く” 大しよくわんはうけとつて” 一つはいこくのきこへ
といひ” 又一つは本てうの” いくわうのためそとおほし
めされさんかいのちんくわ【山海の珍菓】を山とつみ” 五千人の
上下を” そのとしの八月中はより” あくるう月はし
めまてもてなし給ふ大しよくわんくわほうの程
のめてたさよ《割書:ことは》う月もやう〳〵すへになりゆき
けれは” きち日をゑらひ玉のみこしをたてまつり”
なんはのうらへ御出あり” それよりもりようたうけ
きしう【龍頭鷁首】にめされじゆんふうにほを上けれは” 舟はほと
なく大たうのみやうしうのみなとにつかせ給ふ” 大