翻刻
それ我てうと申はあまつこやねのみことの“ あまのい
はとををしひらき“ てる日のひかりもろともに“ かすか
の宮とあらわ【「は」とあるところ】れてこつかをまほり給ふなり“ されは
にやかすかを春の日とかく事は“ 夏の日はこくねつ
す“ 秋の日はみしかし“ ふゆの日はさむけし“ 春の日は
のとけくしよくはんふつ【万物】をしやうちやう【生長】す“ 四きに
ことさらすくれ“ めい日なるによりつく“ 春の日とかき
たてまつてかすかとなつけ申なり“ かの宮のうち子
は藤はらうちにておはします“ 藤はらのその中に
大しよくわんと申は“ かまたりのしんの御事なり“ はしめ
はもんしやうせう【文章生】にて御さ【ござ】ありけるか“ いるかのしんを