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たいらけ” 大しよくわん【大織冠】になされさせ給ふ” そも此くわんと
申は” 上代にためしなし” さてまつたいに有かたきめ
てたきくわんとなりけり” 是によつて此君をはふひ
とうとも申” いつもかまをもち給えはかまたりのしんと
も申す” されはにやかすかの宮にさんろう有て” あま
たのくわんをたてさせ給ふ” 中にもこうふく寺【興福寺】の
こんたう【金堂】を” さいしよにこんりう有へしとて” しやう
こん【荘厳】七ほうをちりはめ” しやこんたう【社金堂】をたてさせ
給ふ” くはほうは夫よりもあまくたり” 国のなひき
したかふ事は” ふる雨のこくとをうるほし” たゝさうよ
う【草葉】の風になひくかことし” きんたちあまたおはし
ます” ちやくによ【嫡女】をはくわうみやうくわうくう【光明皇后】と申た