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翻刻
潰家出火して家数五軒にて凡四十間計り焼亡牛込御門の外
大地割たる所々あり江戸川通往還の河岸行に随ひ中程割る
又石切橋へ寄りし方は河岸付の方半分程段違ひに成りて弐尺位
下るそなれ番所後の方《割書:石河原|の北》武家地壱町斗又牛天神下武家地
等潰る牛天神社無恙
〇水府様御館大破長屋三十余棟潰御殿御玄関は瓦落たる迄に
て潰れす
〇伝通院無別条裏門潰山内学寮の長屋門二箇所寺中の門二箇
所潰れたり
〇小石川柳町戸塚【「塚」の右横に「崎」の字を添え書き】町辺潰家多く俗に川勝前と称る所の武家地家
作大方潰る
〇冨坂下小笠原信濃守殿松平丹後守殿二家共に御住居向其外と
も都て潰る
〇牛込南蔵院前大路二筋の割れ出る《割書:同寺銅鳥|居砕る》大塚護持院護
国寺大破なし雑司谷鬼子母神堂高田八幡宮別条なし此辺大
破に及へる所少し改代町の辺潰家多し
〇巣鴨土井大炊頭殿下屋鋪より出火して少々焼る是は地震の少
し前に燃立ちて無程地震あり間も無く消たり故に絵図の内
へ加らす
〇駒込の辺は都て地震弱しされと駒込染井の植木屋ハ石燈籠