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【右丁】
〇地震は始強く後弱し雪は始弱し後強し風は始弱し中強
く末又弱しとなん
〇衆人の説に此度の地震東西に揺る事強く故に南北へ長き家
は潰傾きたるか多くとうざ東西へ長きは損害少しといふ依て考るに
凡此説のごとしと思はる
〇此頃地震の圧勝(マジナヒ)とて口号(クチスサメ)る哥未其出所を知らす
水上のつけに命を助りて六部のうちに入るそうれしき
棟八ツ門が九ツ戸がひとつ身はいさなぎの内にこそ入れ
【左丁】
〇地震 《割書:公事伝》 地動 和名 奈為(ナイ) さいたつま
〇火事 火災 《割書:災は火事と云震災といふは地震と火事との事なれと|災の字禍の字等しく用ひ来れるか故震災といふ》
失火 《割書:過ちの火と言|合類節用云浄名惶ノ出》
火難 《割書:炎上は延焼の仮字にやと無仏斎貞澣いへり|延焼ノ字唐央正伝に有》
祝融 《割書:名は初午高帝ノ玄孫 顓頊(センキヨク)高陽年辛年の時の火正たり|回禄祝融子の子ト云也》
【「辛」=高陽の次の帝、高辛のこと】
【「火正」=古の官名。火星を祭り、火政を行うことを掌る】
【「回禄」=火の神。転じて火災、火事のこと。】
丙丁童子【火事、火災の異称】
舞馬【「舞馬(ブバ)之災=火災をいう】
池魚 《割書:風俗通曰城門失火禍及池中魚按百家書宋城門|失火自汲池中水以沃之魚悉露見但就把也》
鬱収 《割書:哀公三年ノ左伝ニ濟 ̄ニ濡_二 ̄メ 帷幕_一 ̄ヲ鬱収 ̄ニ従之|杜註 ̄ニ ーーハ火気也濡_二物於水_一 ̄ニ 出用為 濟》