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翻刻
【右丁文字無し】
【左丁 朱の角印】
東京図書館藏
【左丁 右下朱の丸印】
明治二一・一二・一八・購求
【丸印の中央】
図
【本文】
武江震災記略巻之三
是より以下轂下【「コクカ」=天子のおひざもと】の衆人地震に遇ふて非命に終り亦
は重き疵をかうむり或は危難を遁れて命を全ふせし
談其余【餘】何くれとなく聞る事とも又は友人の記録を渉
猟【獵】して片言隻辞をいとはす書付たるがやかて弐百弐十
有余【餘】條にみてりそれか中に忠あり孝あり貞あり信あり
て憐むへく歎すへきあり不仁不義の族ありて憎むへき
ものも尠【すくな】からす善悪淑慝須臾の間にあらはれて勧懲の一端
ともなすへし此他同轍の談枚挙に遑あらされは贅せす尚
珍らしき譚に至ては聞に随て採摭すへし