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【右丁】
【右上囲み内の影絵】
危(あやうき)を
おもはさる
人の
かげゑ
つるき【剱】の
うへをわたる所
うつる
【影絵の解説】
【上段】
たかきにのぼらず ふかきにのぞまずとは
古人(こじん)のいましめなり わかみは わかものにあら
ず おや〳〵よりたまわりたる たいせつの
みなれば あやうきにのぞみ みを
うしなふは おほひなる ふかうなり
なぐさみなりとて おきづりに
いでゝ風波(ふうは)のあやうきをおも
わず毒魚(とくきよ)としつてふぐじるを
このみくらふ人などはそのかけゑ
つるきのうへをわたるところうつるべし
それのみにあらず 利欲(りよく)色欲(しきよく)の
ためにつるきのうへのあやうきをわた
る人おほし つゝしむべし〳〵
【中段】
乁もふひるても
あろふがたいふん
はらがきた山
のむしやところ【「腹が少し北山の武者所だ」@賢愚湊銭湯新話】
じやむくはんの
たゆふあつもりか
ぶつかけてもして
やりたい
乁ちとかせが
でたはへ
つよくなら
ねば
よいか
【左丁】
【右上囲み内の影絵】
ものをかりる
人のかげ
ゑ ぢぞう
うつり
反【かへ】す人の
かけゑ
ゑんま
うつる
【影絵の解説】
かりるときのちぞう
かほ反すときの
ゑんまかほとは よく
にんしやう【人情?】をいひかなへ
たることはざなり かりる
ときの反すあてをおもはす
反すときのくるしみをおもはざる
ゆへちぞうかほなり 反すとき
かりたときの をんをわするゝ
ゆへにゑんまかほなり ひつきやう
は 人にものをかりぬやうに
こゝろがくへし 人にものをかりる
やうになりては そのみの
はめつなり
乁まちがひましては
すみませぬぞ
【中段】
これは〳〵
かたしけのふ
ござり
ます
【下段】
乁しやうもんの
とをりの年月
そふいなく
へんさい
いたし
ませう