翻刻!草双紙の世界

コレクション: NDL鳥居清長

児訓影絵喩 3巻 - 翻刻

児訓影絵喩 3巻 - ページ 16

ページ: 16

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【右丁】 【右上囲み内の影絵】 危(あやうき)を おもはさる 人の かげゑ つるき【剱】の うへをわたる所 うつる 【影絵の解説】 【上段】 たかきにのぼらず ふかきにのぞまずとは 古人(こじん)のいましめなり わかみは わかものにあら ず おや〳〵よりたまわりたる たいせつの みなれば あやうきにのぞみ みを うしなふは おほひなる ふかうなり なぐさみなりとて おきづりに いでゝ風波(ふうは)のあやうきをおも わず毒魚(とくきよ)としつてふぐじるを このみくらふ人などはそのかけゑ つるきのうへをわたるところうつるべし それのみにあらず 利欲(りよく)色欲(しきよく)の ためにつるきのうへのあやうきをわた る人おほし つゝしむべし〳〵 【中段】 乁もふひるても あろふがたいふん はらがきた山 のむしやところ【「腹が少し北山の武者所だ」@賢愚湊銭湯新話】 じやむくはんの たゆふあつもりか ぶつかけてもして やりたい 乁ちとかせが でたはへ つよくなら ねば よいか 【左丁】 【右上囲み内の影絵】 ものをかりる 人のかげ ゑ ぢぞう うつり 反【かへ】す人の かけゑ ゑんま うつる 【影絵の解説】 かりるときのちぞう かほ反すときの ゑんまかほとは よく にんしやう【人情?】をいひかなへ たることはざなり かりる ときの反すあてをおもはす 反すときのくるしみをおもはざる ゆへちぞうかほなり 反すとき かりたときの をんをわするゝ ゆへにゑんまかほなり ひつきやう は 人にものをかりぬやうに こゝろがくへし 人にものをかりる やうになりては そのみの はめつなり 乁まちがひましては すみませぬぞ 【中段】 これは〳〵 かたしけのふ ござり ます 【下段】 乁しやうもんの とをりの年月 そふいなく へんさい いたし ませう