翻刻
【上段】
荘子(そうじ)斉物論(せいふつろん)に罔両(もうりやう)と景(かげ)との問答(もんどう)を載(のせ)たり罔両(もうりやう)は
景(かげ)のうちにまたかげのごとくうすきものあるをいふ今(いま)予(よ)が
あらはす影絵(かげゑ)の喩(たとへ)へも是(これ)に相(あい)似(に)たり世(よ)の人
善悪(ぜんあく)表裏(ひやうり)のかげひなたあることをしめす而已(のみ)
口演
京伝店御はなかみ袋の
類(るい)くわいちうもの一 式(しき)御たばこ
いれるい御きせるるい当年はかくべつ
めつらしきしんものたくさん仕入候間
ゑん国御ひいきの御かたさま御ひきやくにて
御用被 仰付可被下候以上
◯附て申上候京伝と申大道にてあきなひ候一まいずりのるい
いつれも私自作にこれなく偽名(ぎめい)にてこざ候此義かねて御せうち
くださるべく候已上
【下段】
京伝子戯編
清長画