東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: 学校教材発掘プロジェクト 1

伊勢物語 - 翻刻

伊勢物語 - ページ 45

ページ: 45

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【右丁】 《割書:かへし》うぐひすの花をぬふてふかさはいなおもひを付よほしてかへさん 百廿二【丸で囲む】むかしをとこ。ちぎれる事あやまれる人に 《割書:新古今》山しろのいでの玉水手にむすびたのみしかひもなき世成けり と。いひやれどいらへもせず 百廿三【丸で囲む】むかし男有けり。ふかくさにすみける女をやう〳〵あきがたに やをもひけん。かゝるうたをよみけり 《割書:古今》としをへてすみこしさとを出ていなばいとゞふかくさ野とや成なん 《割書:同 》野とならばうづらと成て鳴(なき)をらんかりにだにに【ママ】やは君はこざらん と。よめりけるにめでゝ。ゆかんと思ふ心なく成にけり 百廿四【丸で囲む】むかし男。いかなりけることを思ひけるをりにかよめる   おもふ事いわでぞたゞにやみぬべきわれとひとしき人しなければ 百廿五【丸で囲む】むかしをとこ。わづらひてこゝちしぬべくをぼへければ   つゐに行(ゆく)道(みち)とはかねてきゝしかどきのふけふとは思はざりけり 【左丁】 近(きん)-代(だい)以(もつて)_二狩(かりの)-使(つかいの)-事(ことを)_一為(する)_レ端(はしと)之(の)本(ほん)出(いて)-来(きたり)末(まつ)代(だい)之(の)人(ひと)今(こん) 案(あん)也(なり)更(さらに)不(す)_レ可(へから)_レ用(もちゆ)_レ之(これを)此(この)物(もの)語(かたり)古(こ)-人(しん)之(の)説(せつ)々(〳〵)不(ず)_レ同(をなしから)或(あるひは) 云(いひ)_二在(さい)中(ちう)将(じやう)之(の)自(し)書(しよと)_一或(あるひは)称(しやうし)_二伊(い)勢(せが)筆(ひつ)作(さくと)_一畢(をはんぬ)被(かれ)【彼】此(これ) 有(あり)_二書(かき)落(をとす)事(こと)等(たう)_一 上(しやう)古(こ)之(の)人(ひと)強(あなかち)不(す)_レ可(べから)_レ尋(たづね)_二其(その)作(さく)者(しやを)【一点脱ヵ】只(たゝ) 可(べき)_レ翫(もてあそふ)_二詞(し)花(くわ)言(げん)葉(ようを)【一点脱ヵ】而已(のみ) 戸(こ)部(ほう)尚(しやう)書(しよ)在判 宝永弐年 孟春吉祥日 御幸町通二条上 ̄ル二町目【蔵書印】  磯田太良兵衛【落款】波 【左上】 牽牛(けんきう) 七夕  凡河内躬恒(おふしかうちのみつね) 年(とし)ごとにあふとは   すれど七夕(たなはた)の  ぬる夜(よ)のかずぞ   すくなかりける  能因法師(のうゐんほうし) 秋の夜を あり  ながき  ける   物とは 影(かげ)  ほしあひの  見ぬ人のいふにぞ  民部卿為藤(みんぶきやうためふち) 天の川その    みなかみは あふ きはむとも   せははても  をもふとそあらし  中務卿親王(なかつかさきやうしんわう) たなばたの恋や  つもりて天(あま)の川 まれなる中の   ふちと成らん