翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

神昌丸漂流問答 - 翻刻

神昌丸漂流問答 - ページ 7

ページ: 7

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   問 城門の上に魯西亜中興の伯多禄の像有之由及見候哉    答 伯多禄の像は霊屋に安置仕御座候御宝庫に大なる磁石 有之候大さ三尺斗にて四角金を入候て釣り下け御座候其隅に 百貫目宛の碇(いかり)一挺宛吸付居申候磁石の脇に仕掛候 螺旋(ねじ) を戻し候得は吸所喰違候故に哉四方の碇地に落申候又々ねじを 戻し候得ば件の碇り飛上り元の如く吸付申候    問 ムスクワに大きなる石火矢有之由及見候哉 銃(てつぽう)口ちえ入仰向に収し候て手を延候に指先少しつかへ申候長さ 三間斗りに相見え申候同所に大鐘御座候焼落候由にて大地に 喰入居申候周りを掘り石垣を致し其内え下り見候様に致し 御座候其大さ言語に施し候事に御座候重さ日本の四貫五百 目を壱貫目に仕置千五百貫目有之由小山の如く相見え申候    問 駝は見及ひ候義有之哉    答 ヤコウツカと申所ゟイルコウツカえ参り候道にて見申候一体 鼠色にて殊の外大く背に瘤□□候頭は殊の外細長く頭を 小さきものに御座候ベルベルウタと申候    問 多葉粉は此方同様に候哉名を何と申候哉きせるは如何に候哉