翻刻
もろとも神をいさめのたいこもちは客
人の宮(みや)先(さ)きにたて末社(まつしや)のかみ〳〵一 ̄ト むれ
に浮(う)くもうかぬもひき立(たつ)るすがゝき【和琴の弾き方の一。】の音
格子(かうし)にたへず人の心を二階(にかい)へ飛(と)ばし
大切(たいせつ)の魂(たましい)を床(とこ)の内にうばはるゝは有頂(うてう)
天(てん)にほどちかき欲界(よくかい)の仙都(せんと)昇平(しやうへい)の
楽国(らくこく)なりと彼清朝(かのせいてう)のしやれ者がいへる
も尤(もつとも)なるかな女色(ぢよしよく)【女との情事】のまどひも去(さ)り
かたきものぞかしよく〳〵此道に