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第三章 第一節 実施設計
送水場喞筒の壓送に依り送水本管に流入する水量は、給水人口十二萬人に対し砂
洗用其他の為に二割を加算したるものにして即ち毎秒六、六六立方尺となるが故に
送水本管に内径は之れを二十吋と定め以て延長二千間を布設し浄水場内の分水井
に達すへし。浄水場内の濾過池を経たる水量は毎秒五、五五立方尺なるを以て之れを
更に浄水場内喞筒に依り壓送し、内径二十吋の送水管に入れ延長九十八間を経て、給
水場内の配水池に達す。而して途中必要なる箇所には排気辨、排水辨及安全弇、逆止辨
を附設するものとす。
六、給水場
(イ) 配水池 給水場は八名郡石巻村大字多米の高地に取り設け場内にには二個の配
水池を築造す。
配水池nの容量は約十六萬立方尺にして、将来の拡張人口たる十六萬人に対しては
最大給水量の六時間分を貯へ中央に隔壁を設け之れを二個に分つ。各池の大さは長
七十九尺幅七十八尺八寸有効水深十三尺五寸なりとす。而して池中には六列の導流
壁を築き浄水を迂回流動せしめ以て其腐敗を防止す。
配水池の満水面は基點上百七十五尺に在り。其の構造は池底に厚一尺の混凝土工
を施し其上に「アスファルト」を塗沫し、更に「モルタル」工を布施し漏水に備ふ、側壁及び
隔壁は扶壁式一ニ、四比の鉄筋混凝土工を採用し、其の主壁の厚は上幅八寸下幅一尺
とし、十一尺五寸毎に扶壁を取設け、其の扶壁の厚は一尺二寸にして底幅は十尺とす。
池の壁面には「アスファルト、フエルト」を張り、其上に抑へとして厚五寸の一、二、四比の
混凝土工を施し更に表面に厚五分の防水「モルタル」を塗布し漏水を防ぐものとす、
隔壁の構造は二個の壁より成り各壁共厚さ八寸にして、両壁間は五尺七寸五分毎
に厚一尺の支柱を以て連絡し、隔壁の脚部は厚一尺五寸幅十三尺とし、各支柱間の空
隙には眞土を填充し、其上部に厚五寸の混凝土を施し通路面とす覆蓋は十一尺五寸
毎に設置せる支柱並に側壁隔壁上に幅一尺一寸の桁を架設し、又厚六寸の床版を作
り其上面には「アスファルト」工を施し、以て雨水の侵入を防ぐ。覆蓋は外部の侵入を防
ぎ日光を遮り植物の発生を防止すると共に、其上部に厚二尺の新土を盛り夏季池水
を冷却し、且つ通風管を取設けて換気法を行ひ、池水の酸化を増進せしむ。尚覆蓋上に
各一個宛の水面標示器を備へ、之れをに依り池内水位の昇降を知るに便す。
(ロ) 引入及び引出管等 引入及び引出の鉄管は各内径二十吋とし各阻水弇一個を
第三章 第一節 実施設計 六一