翻刻!地震・災害史料

コレクション: 国文研地震

地震津波/末代噺の種 - 翻刻

地震津波/末代噺の種 - ページ 13

ページ: 13

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大津浪末代噺種(おおつなみまつだいばなし) 一嘉永七甲寅十一月五日七ツ時過 大地震後(おほぢしんご)沖合 鳴出し夜五ツ半時 頃(ころ)大津なみと相成高さ一 丈余(じやうあま)【餘】りの大浪矢よりも早く打来り天保山の 人家 惣崩(そうくつ)れ泉尾新田今木新田月正嶋木津 難波新田勘介嶋寺嶋一面の白海と相成田地は 勿論(もちろん)人家不残流れ死人数を知らす千石二千石 或は五百石の大船木津川安治川両川口に繫居(かゝりおり)ゝ 所【處】右の津浪にて両川口へ分れ逆巻(さかまく)ごとく内川へ 矢よりもはやく突上け故 剣(けん)【剱】 先(さき)【「剣先舟」の略】 上荷(うわに)【「上荷舟」の略】 茶舟(ちやふね)押潰(おしつぶ)され あるひは大船の下敷に相成荷物は勿論乗込の人々 溺死(できし) 幾(いく)千人といふ数を知らす大船も五百石千石等の 船の上へ弥(いや)が上(うへ)に乗上け事故互ひに打砕け是亦死 人数しらず夫故内川の浜【濱】側掛造り【かけづくり=水の上や傾斜地に建物を張り出して作ること。またその建物。】の家は勿論(もちろん)藏