翻刻!地震・災害史料

コレクション: 国文研地震

地震津波/末代噺の種 - 翻刻

地震津波/末代噺の種 - ページ 20

ページ: 20

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《題:《割書:大地震|大津浪》世直し万歳(まんざい)》 時は嘉永寅の冬みるもさはぎまし升そうどう ありけるあらましの飛出(とびだ)しさはぐわれらよりたれもおど ろき皆目をさましあはてけるは誠に手ひどふさアはぎ けるけふのゆさ〳〵は安座でどふも御家にゐられぬ皆も 大事おれもモウ出るかゝも逃よ夜通しゆさ〳〵とうらや 住【裏屋住み】の者共が亽霜月四日辰の下刻にゆり出し長い事まじ ない神をいのられ給ふあふないなんぞと気もませ給ふは まことにねぶたふそふらひける亽つなみ〳〵とつとこんだる つなみ打たる浪の大ゆりうろたへこはい内の大ゆりあはて騒(さはい)で はまがはこわいはまがは〳〵〳〵こわいなとゆつたる度に気をもめそこを 打捨せと物屋をみたればらんちくさはぎ皿やかんちろりん疵(きず)ひゞ ぎ皆 疵(きず)しゆびん【酒瓶】色々 結構(けつこう)かざり立てあぶないしが忽(たちまち)にくづけ しや落して破(われ)たる雑(ざう)ばち迄ゆりこうなる様(さま)野にも集(あつま)る皆よれ これよれ諸方(しよはう)の御藏もどつさり〳〵〳〵〳〵〳〵瓦も傾(かたむ)く世上には取沙(とりさ)た 門(かど)には集(あつま)るどつちもこつちもいかれんのこわいことは後(のち)の世直(よなを)し