翻刻
【左】
蚕(かひこ)茶(ち屋)並(ならびに)紙木(かみのき)植方(うえかた)書(のふみ)
耕作(くわうさく)と蚕(かひこ)は衣食(いしょく)の本(もと)みな神(かみ)の御恵(おんめぐみ)より出(い)づ
五穀(ごこく)はいふまでもなく四木(しぼく)《割書:くはうるし|ちやかみのき》のうちにも其用(そのよう)
多(おほ)きは桑(くは)なり五(ご)こくと蚕(かひこ)とは百姓(ひやくしやう)はもとより
上下(かみしも)ともつくるべきものゆゑむかしは
天子様(てんしさま)御(お)きさき様(さま)も御(おん)みづからつくらせ給い
ぬることなり【、】さるを【、】もとをわすれて蚕(かひこ)にかぎり
ておかひこさまなどとなへていたく物(もの)いみなど
するはあたらぬことなりつねの虫(むし)にかはること
なければ大(おほ)かたにしてよろしまゆとならばそ