翻刻
むすこのかたき【気質】にひき
かえておやぢの喜兵へ
あそびずきにてよる
ひるとなくたのしみ
おやぢの事なれは
いけんのいゝてもなく
うまいものゝおやだま
にてしやうぎもすき
なればごもすき
にてつりにもでれは
しはいへゆき【芝居へ行き】
すこしのまても
ゆだんなく
あそぶ事にて
いちねん
ちういそ
がしく
くらしける
けふはふきや丁へ【葺屋町へ/丁の文字は横棒が消えている】
ゆきますしはいへ
【左ページへ続く】
ゆくにへんとうがいるものか
あれはなにのためのちややたと
おもふ
【葺屋町には中村座などの芝居小屋と芝居茶屋があった】
よめの
おむ
め
も
しごく
よき物
にてへん
とうを
【左ページへ続く】
あけま
せう
と
いふ
喜三郎は
ばんにねんぶつ
こうに【念仏講に?】
【このあと七行ほど大きな破れあり、別本で補う】
御【?】出なされて
くだされと
いへばきが
ない
といわれて
てまいはか
きやう【手前は家業】
いそがしく
みやうだい
をやる