翻刻
さにては候はすかいせん人くさく候物をとつふや
きてそかへりけるそのゝち中将ひやうふのうち
より出たまひいまの御つかひはなにと申おにゝて
候ととひ給へは大わうのつかひ給ふみつしのむすめ
にてをとわかとてしやうねん九さいになり候との
給へは中将きゝ給ひてこれさへかゝるけしきなるに
のこりのきしんいかはかりとの給へはみやきこしめし
をろかの仰やなはしめより申せし事をいまさら
おとろき給ふかやわらは大わうにまいりたらんには
いしのからひつに百いろ千いろいれまいらせてうつむ
ともきしんともさかしいたさんにはかくれなし