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ふるなるいかならん人をもたつねて心をもなく
さめよかしとせんし有けれはちゝの大しんよろ
こひてそのころ天下に見めかたちいつくしきと
いふほとのひめきみなんとをむかへとりくきやうてん
しやうをきらはすしてむかへてみせまはらせ給ひ
けれともさら〳〵御心にもあひ給ふ人もなしさて
もむかへてはをくり〳〵なんとし給へりさらはたゝも
をくりたまはすしてさうをつけてそをくられける
せいのたかきはみやま木のさういろのくろきはう
しのさうさのみしろきはおめたるさうかみのなかきは
しやしんのさうみしかきはきしんのさうとてをくり
給ふさら〳〵御心にあふ人なかりけりちゝはゝこの事を
のみ心くるしくおほしけるそのおりふし御かとには
あふきあはせの有へきよしせんしなりけれは公卿
てん上人おもひ〳〵にあふきをたしなみ給ふなり
なかにもうちの大しんの御ためには御おとゝちう
しやうにはおちなりをゝとのはこゝろきゝにておは
しけれはしろかねのゑりほねにはこかねのかなめ
をそさせられけるか日ほん一のゑしにこかね十両
とらせてようかんいつくしき女はう一人かゝせ給ふ
心をつくして卅日はかりにかきたてけるかのねう
はう三十二さうをかきあらはし見れはたゝわらひ