翻刻!いきもの図鑑

コレクション: 本草図譜(くずし字)

本草図譜. 巻25-27 - 翻刻

本草図譜. 巻25-27 - ページ 53

ページ: 53

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【右丁】 営実(ゑいじつ)   むばらの実《割書:和名|鈔》  のいばら      エゲランチールホーム《割書:荷|蘭》  山野(さんや)に尤(もつとも)多(おほ)し葉(は)は蜀椒(しよくせう)《割書:さん|せう》に似(に)て枝幹(しかん)剌(とけ)【刺の誤ヵ】あり山生(さんせい)の物(もの)は葉(は)厚(あつ)く光沢(つや)あり平野(へいや)に生(せう)  する物(もの)は葉(は)稍(やゝ)大にして薄(うす)く糙渋(さらつき)ありともに花(はな)単弁(ひとへ)白色小し香気(かうき)あり此花(このはな)の露(つゆ)を鍋(らん)  竈(ひき)にて採(とり)外治(くはいち)に用(もち)ゆ荷蘭(おらんた)にてワートロサートいふワーとは露(つゆ)なり今(いま)ろうさいばら  と云(いふ)はロサートの転語(てんご)なるべし玟瑰(まいくわい)をろうぎと云(いふ)は誤(あやまり)なり時珍(じちん)の説(せつ)に南番(なんはん)《振り仮名:有_二薔薇|しやうびろあり》  露_一と云(いふ)是(これ)なり又此花を採(とり)生油(あふら)に漬(ひた)し日煎(ひせん)するをオーロザーと云(いふ)オーリは油(あふり)【注】なり実(み)は  円(まる)くして長(なか)し数十顆(すじつくは)族生(そくせい)す此実(このみ)湿毒(しつどく)を逐(お)ひ水気 瀉下(しやげ)し一切 魚毒(ぎよどく)を解(け)しかつを  の酔(ゑい)などに尤(もつとも)妙(めう)なり半(なかは)熟(じゆく)したるを採(とり)用(もち)ゆべし 【左丁】 【版心の中央部に記載あり】 営実 【注 振り仮名「あふり」は「あふら」の誤ヵ】