翻刻
【右丁】
きばら
黄薔薇(わうせうび)《割書:遵生|八牋》
【左丁】
一種 木香花(もくかうくは) すだれいばら【注】
漢名 一名 錦棚児(きんほうじ)《割書:花|鏡》
享保年中(けふほねんちう)漢種(からたね)渡(わた)り園圃(その)に栽(う)ゆ枝幹(しかん)細長(ほそなか)く緑色(みとりいろ)にして剌(とけ)【刺の誤ヵ】なく葉(は)は竹葉椒(ちくやうせう)《割書:ふゆさん|せう》
に似(に)て狭(せは)く一 茎(けい)五 葉(やう)なり春月(はる)花(はな)あり一 朶(た)数十 萼(かく)形(かたち)野薔薇(やせうび)に似(に)て千弁(やゑ)白
色 香気(かうき)甚(はなは)た烈(はけ)しこれ時珍(しちん)の説(せつ)に小者(せうなるもの)《振り仮名:名_二木香_一|もつかうとなつく》といふ是(これ)なり
【版心の中央部に記載あり】
木香花
【注 「だ」の濁点は「れ」の横に書かれている】
【十二行目十一字「珍」は上から書き直した形跡あり】