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しりうこと【注①】にもきこえ給めるこそさかしたつ【注②】人のをの
かうへしらぬやうにおほえ侍れとの給へはさなむつ
ねにこのみちにもをしもいましめおほせらるゝさる
はかしこき御をしへならてもいとよくおさめて
侍心をとてけにおかしと思たまへりおまへにま
いり給へれはかの事はきこしめしたれとなにかは
きゝかほ【注③】にもとおほいてたゝうちまもり給へるにい
とめてたくきよらにこのころこそねひまさり【注④】給へ
る御さかりなめれさかさまの【注⑤】すきことをしたまふ
とも人のもとく【注⑥】へきさまもし給はすおに神も
【注① しりうごと(後言)=かげぐち】
【注② さかしだつ(賢し立つ)=しっかりしているようにふるまう。】
【注③ 聞き顔=すでに聞いて知っている顔つき。】
【注④ ねびまさる=成熟の度がきわだつ。】
【注⑤ 道に反する。】
【注⑥ もどく=非難する。】